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山本 章夫*; 遠藤 知弘*; 多田 健一
Transactions of the American Nuclear Society, 122(1), p.714 - 717, 2020/06
FRENDYに連続エネルギーモンテカルロ計算コード用の断面積ライブラリであるACEファイルを入力として、中性子の多群実効断面積を作成する機能を開発中である。本発表では、本機能の概要とNJOYのGROUPRとの処理結果の比較を行う。
飯島 進*; 加藤 雄一*; 高崎 謙一*; 岡嶋 成晃
JAERI-Data/Code 2004-016, 91 Pages, 2004/12
高速炉臨界実験装置FCAを用いた実験を、統一のとれた流れに従って解析することを目的に、高速炉核特性計算コードシステム"EXPARAM"を開発した。EXPARAMは、原研及び米国の研究機関でここに開発されてきた計算コードに手を加え、計算手法の統一を図りさらに計算コード間のデータの受け渡しを系統的に行えるように整備した計算コードシステムである。群定数と拡散理論及び輸送理論に基づく体系計算コード及び摂動計算コードにより、臨界性に関する実効増倍率,出力特性や増殖性能に関する反応率や反応率比及び反応度効果に関するドップラー係数やナトリウムボイド係数を計算する。さらに動特性に関連する物理量として即発中性子寿命及び実効遅発中性子割合を計算する。EXPARAMを整備したUNIX環境では、ダイレクトアクセスファイルにより計算コード間のデータの受け渡しを行う。
森 貴正; 中川 正幸
Journal of Nuclear Science and Technology, 29(11), p.1061 - 1073, 1992/11
厚さ3mの鉄平板体系中の14MeV中性子深層透過計算ベンチマークをJENDL-3およびENDF/B-IVとベクトル化連続エネルギーモンテカルロコードMVPを用いて行った。さらに多群計算も行い結果を比較した。鉄平板中のいくつかの位置における中性子スペクトルと平均断面積の参照解が得られた。これらはMVPコードによる高速計算によって高い統計精度で評価できた。JENDL-3とENDF/B-IVの比較では共鳴領域の中性子束に最大1桁の差異がみられた。295群および125群のJSSTDL/J3ライブラリーによる多群計算は断面積の谷でのストリーミング効果を過小評価し、その結果3mの位置では24keV以上の中性子束に対して連続エネルギー法と比較して2桁以上の過小評価となった。平均断面積の空間依存性を考慮することによってこの過小評価は約1桁まで減少した。しかし、多群法によってストリーミング効果を正確に評価するのはかなり困難であることが明らかになった。
中川 正幸; 森 貴正; 金子 邦男*
JAERI-M 90-097, 95 Pages, 1990/06
JENDL-3より125群二重微分型断面積ライブラリーを作成し、そのテストのため核融合ニュートロニクスに関連したベンチマーク問題を解いた。断面積はPROF-DDシステムで処理し、20核種のライブラリーと、反応率計算のために放射化断面積を14種作成した。ベンチマーク計算は、LLNLの球体系漏洩中性子スペクトル、ベリリウム増倍実験、日米核融合ニュートロニクスベンチマーク問題、FNSにおけるブランケット工学実験PhaseIIbである。これらの結果を、実験及びJENDL-3/PR1との結果と比べる事によりJENDL-3の核融合炉中性子核特性に関する特徴がかなり明らかとなった。
森 貴正; 中川 正幸; 佐々木 誠*
JAERI 1314, 151 Pages, 1988/11
正確な核融合炉ニュートロニクス解析を行うために、多群二重微分型断面積を使用するいくつかの輸送計算コードを開発した。多群二重微分型断面積は散乱後のエネルギーと散乱角の相関関係を正確に表現することができるので非等方性の強い散乱を有する物質中の輸送現象も正しく取り扱うことができる。開発したコードおよびコードシステムは、(1)PROF-DD:ENDF/B-IV及び-V形式の核データファイルを処理して多群二重微分型断面積ライブラリーを作成するコードシステム、(2)ANISN-DD:一次元Snコード、(3)DOT-DD:二次元Snコード、(4)MORSE-DD:三次元モンテカルロコード並びに計算結果を処理するためのいくつかの補助プログラムである。本報告には、これらのコードに使用されている計算アルゴリズム及び各コードの使用法が記載されている。
森 貴正; 佐々木 誠*; 中川 正幸
JAERI-M 87-123, 55 Pages, 1987/08
一次元SnコードANISNの改良版を作成した。本コードは特に、核融合炉のニュートロニクス計算でみられるような強い非等方散乱断面積を持つ物質中での中性子輸送計算において有用である。本コードでは強い非等方散乱を精度良く取り扱うために、従来のルジャンドル展開に代って、多群二重微分型断面積(DDX)を用いている。その結果、散乱後のエネルギーと散乱角の相関が多群近似の範囲で正確に考慮されている。本コードはオリジナル版の持つ機能の他に、DDXライブラリーを用いた輸送計算(固定源問題及び固有値問題)、adjoint計算、及びDDXの縮約の機能を持っている。
森 貴正; 中川 正幸; 石黒 幸雄
JAERI-M 86-124, 57 Pages, 1986/08
ENDF/B形式の評価済み核データファイルを処理して、多群二重微分型断面積ライブラリーを作成するコードシステムPROF-DDを開発した。本コードシステムは、MCFILEF,RESENDD,SPINPTF,PROF-DDXおよびDDXLIBMKの5ステップから構成されている。本コードシステムを使用することにより簡便に多群二重微分型断面積ライブラリーを作成する事ができる。また作図による比較を行なう事が出きる。作成されたライブラリーは、モンテカルロコードMORSE-DD、一次元および二次元SnコードANISN-DDとDOT-DDを用いる事によリ、核融合炉ニュ-トロニクス解析に使用する事ができる。本報は、PROF-DDコードシステムのユーザーマニュアルとして作成された。
山野 直樹
JAERI-M 84-053, 301 Pages, 1984/03
遮断安全解析のために作成されたSD1000ライブラリの中性子断面積及び自己遮断係数のグラフが呈示されている。このグラフ集にはエネルギー領域3.5110eV~16.5MeVにおける'HからAmまでの42核種に対する種々の部分断面積が収められている。Bondarenko型の自己遮断係数については各反応毎にBackground断面積30の値を0~10000として与えられている。
山野 直樹
JAERI-M 84-038, 116 Pages, 1984/03
遮蔽安全解析のための多群定数ライブラリをENDF/B-IVより作成した。このライブラリは代表的な遮蔽材料における超微細群定数、微細群定数、二次元ガンマ線生成断面積及び実効巨視的断面積より成っている。温度依存性については300、560及び900Kを考慮した。散乱断面積の角度依存性は従来の有限項Legendre展開法に替り、新たな直接角度表示(DAR)法を採用した。本ライブラリJSD1000は直接アクセスデータベースDATA-POOLに格納されており、DATA-POOLアクセス パッケージによって取扱われる。本ライブラリの3824群中性子超微細群定数及び中性子100群、ガンマ線20群群定数は原子力施設の遮蔽安全解析に適用可能である。本報告にはJSD1000ライブラリの詳細な仕様及び取扱方法が述べられている。
片倉 純一; 内藤 俶孝; 小室 雄一
Transactions of the American Nuclear Society, 41, p.329 - 330, 1982/00
臨界安全評価コードシステムJACSの開発を行った。このコードシステムの特徴は、多群定数ライブラリー(MGCL)の作成から臨界計算およびその結果の評価までを一貫して行うことである。MGCLはENDF/B-IVの中性子核データを基に超多群(約7万点)の断面積をRESEND-Dで作成し、標準スペクトルあるいは減速方程式を解くことにより得られるスペクトルを重みにして作成する。エネルギー群構造は137群である。臨界計算は主にモンテカルロ計算コードを用いて行なう。モンテカルロ計算コードはKENO-IVを基にしているが、中性子の散乱および幾何形状の入力に改良を加えている。臨界計算の評価は、ベンチマーク計算の結果を用いてYENAコードにより行ない、未臨界性とその確率が得られる。JACSシステムは現在多くのベンチマーク計算で評価がなされている。
土橋 敬一郎
JAERI 1259, 82 Pages, 1979/02
LAMP-Bは衝突確率法を用いて、原子炉の格子計算を行う一連の計算コードを結合したもので、いろいろの形状ー板状格子、単一燃料棒を中心にもつ円柱格子、正方格子(後二者については二次元分割も可)、ATRにおける円環クラスタや軽水炉における正方配列クラスターの格子を対象にできる。対象となるエネルギー範囲は自在であり、熱中性子領域、高速中性子領域、或いは双方と含めて、多群計算を行うことができる。熱中性子炉用及び高速炉用のデータ、ライブラリが用意してある。LAMP-Bを構成するサブプログラムは単純でも利用できる。そのためプログラムを連絡する情報は、ヂィスクやカードに一旦収容される。このうち繰返し利用される情報はPDS(分割型編成ファイル)に収容され、これは、FACOM計算機のTEXT EDITURで確認できる。この報告では衝突確率法の一般的な説明とLAMP-Bの利用法を述べる。
多田 健一
no journal, ,
原子力機構が開発している核データ処理コードFRENDYの最近の進展について報告する。本発表では、主に2022年1月に公開したFRENDY第2版の主な更新内容と、2022年11月に公開した更新版で新たに追加された機能の概要について紹介する。